2009.02.05 Thursday 20:35

ミントティー


ミントティーを初めて飲んだのは、かつて訪れたモロッコだった。
たしかそれは、、、めっちゃ甘く少しほろ苦い味と
鼻にスッーと抜けるさわやかなミントの香りが印象的だった。
砂漠の多いモロッコの厳しい気候条件にこれほど似合う飲み物は、
他にはないだろうと思わせるようなお茶だった記憶がある。

そして今回チュニジアでも、懐かしいミントティーを飲みまくろうと
いつでもどこでもミントティーを飲んでみる。
街角のカフェで、レストランで、ホテルで、来る日も来る日も飲んでみる。
おおかたモロッコのミントティーと変わらない味に満足していた私。
そう、あの特別なミントティーと出会うまでは。。。

街歩きに疲れた私はちょっとオシャレな店構えをしたカフェへ。
暗めの通路を奥へ奥へと進んでいくと、、、パッと視界が広がる空間が!
これってパティオ(中庭)?
白い壁に囲まれ吹き抜けた天井は雲ひとつない真っ青な空。
なんて気持ちがいいの〜ステキなの〜
と心地よいパティオにテーブルを見つけ、さっそくミントティーを注文する。
待つこと数分、不出来でかわいいのグラスに注がれたミントティーが運ばれる。
ん?これって、私が注文したミントティー???
と想像していたものと少し違ったお茶を疑いながら鼻にグラスを近づけてみる
ンンン・・・確かにミントの香り。
で、このプカプカ浮いているナッツのような物体は、、、いったい何?、、、もしかして松の実?
とにかく飲んでみようとひと口。するとそれは甘くさわやかな味わいのミントティーに間違いなかった。
そしてお茶といっしょに口の中へ入ってきたナッツをカリッ!
今度はナッツの香ばしい香りでいっぱいに。やはり松の実か。。。
ムムム・・・これはスゴイ組み合わせだ!一口で二度美味しいとはまさにこのことだわ!!
なんだかと〜っても得した気分〜♪幸せ気分〜♪
しかも、いっしょに運ばれたポットのお茶を飲み干すまでは、
何度でもこの美味しさが味わえることに気を良くした私は、しばらくここでボーっとすることに決める。

この松の実入りミントティーは東京に戻ったら、ぜひ試してみよう。
そしていつか、この”チュニジアンミントティー”をイメージした石けんを作ってみよう☆
ああ〜、ハーブの季節、ミントの季節が待ち遠しいわ〜〜〜
とボーーーっと考えながら、またミントティーを口にした。

メグミ

2009.01.19 Monday 18:52

オリーブの味


チュニジアでオリーブの木に魅せられバラエティー豊かな実の多さに驚いた私は
再び新たなるオリーブとの出会いを求め、次は町中の食堂へ。

チュニジア家庭料理のひとつLablabi(ラブラビ)と呼ばれる温かいスープを食べようと
店先にスープボールが並んでいる地元の食堂を物色。
どこに入ろうかと迷っている私に、少年のようなあどけない顔をした兄弟が店先で呼び込む。
よし!ここに決めた!と外のテラス席に着きさっそくスープを注文。
するとすぐさまテーブルの上には、美味しそうなバケット(フランスパン)とオリーブの塩漬け
そしてHarissa(ハリッサ)と呼ばれる赤いペーストが置かれる。
チュニジアでは、超高級なレストランから庶民の食堂まで、
どこへ行ってもまずこのお通しのような組み合わせが出てくる。
特にこのハリッサは、それぞれオリジナルレシピらしく食べる先々で微妙に違った味わいなのである。
この真っ赤なペーストは、オリーブオイルに唐辛子やガーリック、
スペアミントやクミンなどのハーブが練り込まれたちょっぴりピリ辛なチュニジアンペースト。
注文した料理を待つ間、料理の合間、バケットにつけて食べる。
どこで食べてもこの時点で、かなりのオリーブずくしにあっているかも!と思いながら
毎回とても楽しみにしてしまうほどハマってしまう豊かな味なのだ。
そんなことしながら待つこと数分、熱々のラブラビが運ばれる。
それと同時、すでに置かれたテーブルのバケットとは別に
クルトン大の大きさにちぎられたバケットがボールいっぱいに運ばれる。
聞くとこのスープの中に細かくちぎったバケットを入れて食べるという。
このスタイルを例えるならチュニジア風おじやと言ったところだろうか。
美味しそうな匂いのするスープボールの中にはヒヨコ豆やハリサそしてハーブがたっぷり
そしてここにもオリーブオイルが当然ように使われている。
イタリア料理のような香りでなんともクセになりそうな味わいが食欲をそそる。
スープボールを半分食べただけでも、かなりの満腹感。
超美味しいとまでは言いがたいものの、ファーストフードとしては満足な味。
早くて、安くて、うまいラブラビは、チュニジアの子供たちには大人気のスープなのだ。

この一食だけでもどれだけのオリーブを摂取しているのだろうと考えながらも
手は再びバケットにハリサをたっぷりディップし口元へと運ぶ。
そしてほどよく塩に漬かったオリーブもまた一粒。
ラブラビがなくなってしまっても、なかなか手が口が止まらない。
いい加減、席を立たないと夕飯が入らなくなってしまうかも。
とお腹がいっぱいになった矢先から、夜の心配までしはじめ
次なるオリーブとの出会いを完全に食べ物へ求めている食いしん坊な私。

いくらオリーブが健康や美容によいからと言っても、、、こんなに摂取して太らないかな?
なんて心配している場合ではないほど、
摂取せざる得ないチュニジアの美味しいオリーブの味の虜になっていく私だった。

メグミ

2009.01.16 Friday 18:41

オリーブの実


チュニジアでオリーブの木に魅せられた私は
新たなるオリーブとの出会いを求め、まずはマルシェ(市場)へ。

広い空間に広がる店、店、店。
新鮮な野菜や果物、穫れたての魚介類や捌いたばかりの生肉、
美味しそうなチーズがメインの乳製品、ステキなディスプレイの香辛料やナッツ類の乾物。
また香ばしい匂いの元をたどれば、山積みにされた焼きたてのバケット(フランスパン)やアラブパン。
そんな楽しいマルシェを隈なく歩いてい行くと、、、

オリーブ専門のお店を発見!すかさず近寄ってみる。
しかも生オリーブの実だけを取り扱っている専門店ではないか!
到底、日本では考えられない生業だ。。。と思いがら
スペースいっぱいに広げられた山積みオリーブを見て、、、品揃えの豊富なことにびっくり。そして納得。
ブルーベリーくらいのサイズから梅干しくらいのサイズまで大きさいろいろ。
プラムのような鮮やかなライトグリーン、見慣れた色のオリーブグリーン、
プルーンのようなツヤツヤしたブラックといった色もさまざまで、とてもカラフル。
しかも山積みにされたオリーブは新鮮そのもの!なんて美しいの〜
と思いながら羨ましげに眺めている私に、買い物に来ていたマダムが
「これと、これが、私のおすすめよ。食べてごらんなさい。」と
オリーブの山から小さなブラックオリーブと大ぶりのライトグリーンオリーブを
ひとつづつ私の手のひらに置き、手持ちのマルシェバスケット(藁の買い物かご)から
焼きたてのバケット(フランスパン)を小さくちぎって
「さあ、さあ、これといっしょに食べてごらん。」と言いながら私の口元へもってくる。
「メルシー」とお礼を言いながら、おすすめのブラックオリーブとパンをひとかじり。
「ね!最高でしょう♪」と言われた私は「トレビアン!」と言いながら笑顔で返す。
甘さとコクの中にちょっぴり苦みのある生オリーブ。
噛めば噛むほどオリーブオイルらしき独特な味わいを感じる。
私の知っている塩漬けオリーブの実とは少々違っていたけれど、、、美味しい♪
これがチュニジアのスタンダードなのか。。。
と、思いながらお店のお兄さんとマダムにお礼を告げ店を離れたのち
もうひとつライトグリーンの実もひとかじり。
「・・・。」
今度は驚くほど渋く、苦く、痛くてたまらない味に
涙と唾液が止まらなくなって、、、こっそり吐き出してしまった。
これもスタンダード???だとしたら、チュニジアのオリーブは渋く苦い大人味なのである。

そんな強烈な生オリーブのおかげで、渋みのあるアクが残るまずい口のまま半日過ごすことになった私。
それでも”めったにできない経験をありがとう”とつぶやいて市場をあとにした。

メグミ

2009.01.15 Thursday 13:41

オリーブの国


チュニジアは羨ましいほどオリーブだらけの国。

首都のチュニスから地中海沿岸のリゾート地へ向かうハイウェイや幹線道路の脇はほとんどがオリーブ畑。
たまにオリーブの木に挟まれて所狭しと植えられたブドウ畑を見ることもできるけれど
90%以上オリーブ、オリーブ、オリーブだらけなのだ。
さすがにチュニスの旧市街地ではブーゲンビリアの花の美しさにさほど目立たないオリーブの木でも
少し離れた郊外の小さな町や観光地に行けば一般的な街路樹は、ユーカリやナツメヤシ、
オレンジやサボテンも見かけるものの、ほぼオリーブの木がメインと決まっているかのよう。
あのちょっぴり細長くシルバーがかった深いグリーンの葉が、
太陽照りつける白とブルーの町並みでも、砂漠を思わせる乾ききった広大な土地でも
そして潮風が吹き付ける海岸沿いの岩肌でも、とてもよく似合っているのだ。
オリーブの木がこれだけ大きく豊かに育っているなんてさすが地中海沿岸。
なんと羨ましい気候なのだろう。

そんなオリーブを眺めながら、、、
チュニジアでは日本人の私たちには馴染みのないオリーブの利用法がある。と聞いたことを思い出した。
もともとオリーブオイルは、ミネラルやビタミンが豊富で
健康や美容そして老化予防に効果的なオイルと言われているけれど、ここチュニジアの人々は、
風邪をひいたときや喉が痛いときには子供用の風邪シロップのように、また美容と健康のため朝の一杯に
スプーン2〜3杯のエキストラバージンオイルに蜂蜜とレモンを搾って飲むらしい。
そんなことからも特産品と言われるだけの消費を一般家庭でもしているのだろうな。。。

なんて考えながら、、、
カオリメグミの石けんでもオリーブオイルは超メインのオイル。なくてはならない存在のオイルなだけに
チュニジア産オリーブオイルもチェックしておかないと!といきなり取材モードになる私。
さっそく町中のスーパーマーケットに入りオイルのコーナーをチェック。
やはり、ここでも、メインはオリーブ、オリーブ、オリーブオイルなのである。
まあ当然だよな。と思いながらも日本に持って帰れそうなサイズを探してはみるものの
ははは、、、家庭用でもこのサイズかよ!と思うくらい大きいものばかり。
バゲージに入れるには、重い。大きすぎる。。。
航空会社にエキストラチャージを払う気もない私は、あっさり購入することを諦めた。

もう、こうなったら、チュニジアに居る限りいろいろなところでオリーブ三昧するしかない!
と心に決め、行く先々でオリーブとの出会いを求めることとなった。

メグミ

2009.01.06 Tuesday 10:29

フローラルスイーツ


初冬、チュニジアにあるオレンジフラワーの産地”ナブール”を訪れた。
地名を”NABUL”と書くぐらいだから、、、
もしかしたらネーブルオレンジの”NAVEL”からこの地名になったのかもしれない。
そう思ってしまうほど街中オレンジで溢れている。
驚くことに街路樹のほとんどがオレンジの木。もちろん実もたわわについている。
ランドマークになるモニュメントもちょっぴりキュートなオレンジオブジェ。
目抜き通りに構えるジュースバーでは、もちろん100%オレンジのフレッシュジュースがメイン。
そして、地元の人が買いに立ち寄る日用雑貨の店先にには
大きさも形もさまざまなガラスの瓶につめられたオレンジフラワーウォーター。
こちらは各家庭で作ったハンドメイドのものばかり。

そんな素敵な産地があるチュニジアのスイーツにはもっと驚いた!
って言うか、、、香りを扱うキャリアを見せつけられた!

見た目は素朴でどれもこれも同じような味に見える”グレイバ”と呼ばれる焼き菓子。
なのに、なのに、すべてが違う味わいと香り、、、だと言う。
ベースになるのは、小麦粉、セモリナ粉、エジプト豆の粉や大豆の粉(きなこ)
トッピングやペーストに、デイツ(なつめやし)、ピスタチオ、
アーモンドやホワイトセサミ(白ゴマ)
そして、水の代わりに”Ezzahar(エッザハル)”と呼ばれるオレンジフラワーウォーターや
”Aterchia(アテルシーア)”と呼ばれるゼラニウムウォーターが使われるそうだ。
もちろん水やシロップ、レモン汁を使うものもあるらしいが
日本人の私にはフラワーウォーターを使った焼き菓子の味はピンとこない。
もしかしたら、ラデュレ(パリの老舗パティスリー)のフラワー系フレーバーのマカロンみたいな?
とか、いろいろな想像をしてはみるものの、、、とにかく食べてみなければ始まらないと思った。

ナブールからほど近い町中のちょっぴりオシャレなブーランジュリー(パン屋さん)に入り
香ばしく焼き上がったばかりのバケットやアラブパンの脇にあるガラスのケースを覗く。
ひとつひとつ丁寧に作られたであろう焼き菓子が整然と並べられている。
どれにしようか、、、?
と迷いながらもひとつひとつ指をさし慣れないフランス語で数を言いながら買ってみる。
どんな包装をしてくれるのだろう。と期待をしながら待つ私の目の前で
子供のころ近所の駄菓子屋さんで使われていたような素朴でペラペラした白い紙袋に
ガサゴソと放り込まれてしまった。。。って、それでもイイんだけど、、、
あんなに大切そうに並べて売っていたのに、、、
今にも崩れそうなお菓子はきっと粉々になってしまったな。。。
と少しがっかりしながらホテルに戻って袋を開けてみると
やっぱり。。。まあイイか。。。
でも、でも、この残骸のような粉は、、、と指に押し付けてぺろりと舐めてみる。
あっ!これ、きな粉だ!なんだか懐かしい味。でも美味し〜い♪
と声をあげながら、無事だった他の焼き菓子を並べひとつひとつ食べてみる。
あっ、これはオレンジの香りとゴマだな。こっちは、、、セモリナ粉にデイツかな。
と、マジパンのような食感の焼き菓子を食べ比べる。
次々と口の中に広がるナッツやゴマの香りに混じるオレンジやバラの香りを楽しんでいるうちに
ミネラルウォーターさえも特別な味わいに思えてくる不思議な感覚。
まるで花の香り漂う中で、クッキーをいただいているような錯覚すらしてくる
それくらい優雅で華やかな味わいなのだ。
アルコールをほとんど飲まないチュニジアの人は、家族や友人との集いに、
この焼き菓子を”the a la menthe(テ・ア・ラ・マント=ミントティー)”や
トルココーヒーといっしょに食べて過ごすのだそうだ。
これぞチュニジアン・マリアージュ。きっと素敵なティータイムになるに違いない。

花の香りがこんなカタチで生活に根付いているなんて思ってもいなかった私は、
暮らしの中での香りの使い方に感心し、改めて興味が湧いてしまった。

またいつか、オレンジの花が満開になり街中がすばらしい香りに包まれる頃、
再びここナブールを訪れることができますように☆

メグミ

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